2%のインフレ率なら個人向け国債ですら買う価値なし

金利が2%以上ないと年々損をする

ある程度現金のある人は、それをどう運用するか考えると思います。
銀行に預けている人が多いと思いますが、今は昔と違って、銀行の利率が極めて低く、ただ預けているだけでは運用しているとは言えません。

2015年2月現在、みずほ銀行の普通預金金利は0.020%です。100万円を1年預けて200円しか利息が付きません(実際は税金で2割引かれます)。これではATMで時間外に2回引き出したら手数料で赤字になってしまいます。
定期預金(300万円以下)でも0.1%です。もはや、単にお金を預けるだけでは資産はどうやっても増えません。

しかし、株などの投資は恐いし、絶対に元本保証で増やしたい、という人も多いでしょう。
それなら個人向け国債が最高の商品と言えます。国債なので日本が破綻しない限り元本割れは絶対にありません。

現在売りだされている第58回債の10年変動タイプの金利は0.2%です。銀行の定期預金に比べると利息はいいほうです。

ただし、金利が0.2%では実質的に損をします。

なぜなら、2013年1月、日銀は物価上昇率(インフレ率)を2%/年に誘導することを決定したからです。
これは1年に2%物価が上昇すること、すなわちお金の価値が2%減少することを意味します。

これにより、タンス預金の金利は実質-2%ということになります。
個人向け国債の金利が0.2%としたら、実際の金利は-1.8%に相当します。
タンス預金よりましですが、比較的高金利の個人向け国債の金利も焼け石に水です。

金利が2%以上ある金融商品じゃないと資産運用という点において預ける価値はありません。
しかし、残念ながら現在のところ元本保証で金利が2%あるような金融商品はありません。

今後の日本では、元本保証のある金融商品だけでは資産を防衛できません。

リスクを取って株式などに投資しないとジリ貧になります。

2%ぐらい物価が上がっても大したことない、と思う人もいるかもしれませんが、2%/年ペースだと35年で物価は2倍になります。つまり貯金も半額になる感覚です。
老後のためにコツコツ貯金しても、貯金が実質半分になってしまっては老後の生活設計が成り立ちません。
2%/年の物価上昇は国民の老後を脅かす、かなり恐ろしい政策なのです。

しかし、リスク(つまり元本割れ)をとれば年2%で資産を増やすことは難しくありません。
先ほど紹介したみずほ銀行ですが、定期預金の金利は0.1%しかありませんが、みずほ銀行の株を購入すると配当金が1株で7円貰えます。現在の株価が200円ぐらいなので、利率換算すると3.5%になります(2015年2月現在)。
株と言うと危険で難しいイメージを持つ人もいるでしょうが、配当金は株を持っているだけで貰えるので本当に貯金感覚です。
購入も簡単ですし、定期預金や個人向け国債と違っていつでも換金できますし、高配当金の株はお勧めです(もちろん元本割れの可能性はあります)。

あとは、宵越しの銭は持たない戦法も有効です。
貯金しても年々目減りしていくなら、今全部使ってしまおうという考えはある意味正しいと言えます。
本当に物価がこれから2%/年ペースで上昇していくなら、何でもかんでも今買うのが最安値になります。

実は株などに投資すること、今積極的に買物をすることは、政府の狙いでもあります。
わざと物価を上昇させることで国民のお金を動かし経済を活性化しようという意図があります。
また、政府の膨大な借金を目減りさせる効果もあるので、一石二鳥です。

しかし、何も考えていない国民からすると、かなり迷惑な政策です。毎年少しずつ物価が上昇するので、始めはあまり気にならなくても茹でガエルみたいにいつか手詰まりになってしまう可能性があります。

今のうちから資産運用についてしっかりと考えておきたいですね。
特に、先の長い若い世代の人は、預金や国債以外の運用方法は必須のスキルです。面倒くさがらず勉強しましょう。
(面倒くさいなら高配当株が一番簡単だと思います)

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