山崎パンの工場でバイトした体験談

ヤマパンバイトは弱者のセーフティネット!?

学生の頃、京都・向島にある山崎パンの工場で数日間バイトしたことがあります。その体験談を書きます。
※山崎パンの工場は全国にありますが、作業内容や時給は似たようなものらしいです。

当時私は入学したばかりの大学生でした。典型的な貧乏学生で、バイトして冷蔵庫などの家電類を買い揃えようと思っていました。

現在は廃止されていますが、大学の近所にあった学生相談所の張り紙に山崎パンの求人がありました。学生にとっては定番のバイトの一つで通称ヤマパンバイトと言われていました。
※現在ではマイナビバイトなど、ネットで応募できます。また行こうかな(笑)

山崎パンのバイトの良い所は、
●日雇い
●日払い
●面接などなし。全員採用?
●食事付き
●時給が良い

など、貧乏学生にとってかなり魅力的でした。

勤務時間は18:00から5:00の夜勤です。
深夜手当や残業手当がつくので、1回の勤務で約12,000円ももらえました。

初日、自分にできるかなと、どきどきしながら工場に行きました。
まずは集まったバイトはいくつかの部署に割り振られました。

私はハードロールというパンを焼くラインに付きました。

これがツラいのなんのって、すぐに音を上げてしまいました。

高温の釜で焼かれたパンの乗せた鉄板を、ひたすら釜から出す作業ですが、熱い、重い。

私は腕力がないので、かなり無理をして作業していました。すると指がつって、動かなくなりました。

社員の人に休憩させてくださいとお願いしたら「バイトだからといって、甘いこと言うな」と叱られました。

その後、無理を続けて作業していると、集中力がなくなって、鉄板が手首に触れて火傷しました(今でも痕が残ってます)。

そんなこんなで、ようやく休憩になりました。食堂でごはんを頂きました。

パンじゃなくて和食でした。美味しかったです。この工場で生産したパンも食堂に置いてあって、食べ放題なのですが、とても食べる気にはなりませんでした。
というのも、工場にはパンの臭いが充満していて、食べなくても臭いだけでパンはお腹いっぱいになる感じがしていました。

休憩の後は、作業内容が変わって、ラインでパンを並べる作業をしました。前半より楽だったですが、単純作業なので時間が経つのが遅い…。
5時まで、まだかまだかと時計を何度も見ていました。

なんとか5時までやりきって、お給料をもらいました。貧乏人にとっては12,000円は大金なので嬉しかったですね。夜勤明けの朝日が希望の光に見えました。

この後部屋に帰ってしばらく寝て、大学の授業に行こうと思ったのですが、無理でした。
あまりに疲れすぎて起きられませんでした。

疲労困憊でしたが、この日もヤマパン工場へ行きました。
この日は洋菓子の部署に配属されました。

前日に比べたら楽でした。まず焼きあがったワッフルを鉄板から取り出す作業をやりました。熱いですが、力仕事ではないので大丈夫でした。
その後は、ケーキに使うバナナをひたすら剥いたりしました。

この日もなんとかやり遂げ、お金をもらって帰りました。

これで、冷蔵庫は買えるのですが、もう1日仕事を入れました。

それで、3日合計で36,000円を稼いだわけですが、なんとそのお金を空き巣に入られ盗られてしまいました…。

私が住んでいたのは典型的なボロアパートで、鍵が貧弱でした。
警察の人が言うには「こんな鍵プロなら3秒で開くよ」とのことでした。

3日間の苦労も水の泡…。
しばらく人間不信と、冷蔵庫のない日々が続きました。
が、2週間後ぐらいに再びヤマパンバイトをして、冷蔵庫を買うことができました。

合計で7日間働きました。その後、お金に困ったら最悪山崎パンで働こうと思っていましたが、幸いその機会はありませんでした。

この山崎パンの工場では現在でも変わらず募集があるので、もしかしたらまた行くこともあるかもしれません。

この仕事は何のスキルも要らない仕事なので、弱者のセーフティネットになりうる存在です。

やるかどうかは別にして、日本に山崎パンのバイトがある、という事実だけで、社会の底辺の人間としては安心できますね。

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